三角スケールを購入しました。以前、マンションのリノベーション工事をした際に建築家が使っているを見て、「欲しいな...」と思っていました。今回、ファーストプランの平面図を目の前にした時、その時の気持ちが突如よみがえり、すぐにAmazonでポチッとしました。カートには6年間ずっと入っていた。笑
三角スケールとは?
三角スケールとは縮尺定規の一種で、1/50や1/100といった縮尺の建築設計図面上で実際のサイズを読み取る際に便利なツールです。見ての通り三角形?の独特な形状です。1面の両サイドに2つ、全部で6つの縮尺で測ることができます。“サンスケ”と呼ばれることも多いようですね。
これはあくまでもサイズを確認するための定規なので、実際に線を引く際には別の専用定規を使うことが多いようです。というか、最近の製図はもっぱらCADで作られますので、物差しで線を引くこと自体があまりないのかもしれません。
一般的には、m単位で1/100、1/200、1/300、1/400、1/500、1/600 の縮尺を測れるものが多いようですが、私が購入したステッドラーのアルミニウム製三角スケールは、用途ごとに3種類の商品がありました。マニアック...
- 一般用(1/100、1/200、1/300、1/400、1/500、1/600)
- 土地家屋調査士用(1/100、1/200、1/250、1/300、1/500、1/600)
- 建築士用(1/20、1/50、1/100、1/200、1/250、1/300)
さらにサイズも10cm(一般用のみ)、15cm、30cmと揃っています。この細かい設定が、プロ用ツールっぽいですね。
私が購入したのは、建築士用の15cmです。完全に一般人ですが、迷うことなくこちらをセレクトしました。笑
三角スケールの使い方
難しいことは特にありません。
製図の縮尺を確認し(CADで作られた図面なら、下部に必ず記載があります)、三角スケールの当該メモリ部分を確認し、測りたい箇所にあてがい、記載のメモリを読むだけです。
例えば上の画像は1/100の図面で、ダイニングスペースの横幅を測っているところです。メモリは実際のサイズ(メートル)ですので、横幅は4mちょうどだということがわかります。便利!
三角スケールは買うべきものか?
住宅を計画中の施主にとって、三角スケールは必携ツールなのでしょうか。
「その通り」と言いたいところですが、実はそんなに必要性は高くないです。というのも、我々一般人が目にする製図の縮尺は、1/100や1/50のケースがほとんどだからです。つまり、1/100なら普通の定規の4cmが4m、1/50なら4cmが2mということです。計算、ぜんぜん複雑じゃない。笑
でも私はあえて、「買うべき」と言いたい。もっと正確に言えば、「あると楽しい」です。笑
ステッドラー 三角スケール アルミ 建築 987 15-13(購入品)
私が購入したステッドラーの三角スケールはアルミニウム製(オールアルミ)なのですが、このヒンヤリとした手触りが最高です。そしてとても軽く、15cmというコンパクトサイズ。この三角スケールを手に取ると、「図面見るぞ!」という謎のモードに切り替わります。
建もの好きにとっての自邸建築プロジェクトはお祭りです。その一生に一度(我が家は二度目...)の狂宴を盛り上げる一助となるのが、このささやかな買い物だと言えるでしょう。860円、超おすすめです。
ステッドラー、大好きです。
この三角スケールは、オールアルミにすることで、反りや歪みなどの変形を極力防いでいるとのこと。メモリの刻印もレーザー加工なので、誤差が非常に少ない優れもの。
メモ
世界中のプロフェッショナル達に愛されるブランド
製図の世界ではその名を知らない方はいない程、信頼を誇るブランドであるステッドラー。その“made in germany”のクラフトマンシップは、世界中のプロフェッショナル達に愛されています。ドイツと言えば車やカメラ、オーディオにナイフなど、世界に誇る名機を数多く輩出している国。そして世界的に有名なペンブランドがとても多い国でもあります。その品質は質実剛健、デザインは機能美にあふれ、ひたむきにモノ作りにこだわる姿勢は世界中の多くの方を魅了しています。
このステッドラーの説明を読んで「ほ〜」と思っていたのですが、三角スケールはまさかの MADE IN JAPAN でした。むしろよいです。笑
100円ショップなどでも三角スケールが置いてある店舗はありますが、絶対にちゃんとしたものを買った方が良いです。私のおすすめは、ダンゼン金属筐体!
ちょっと迷った、おすすめ三角スケール
購入しようとした際に、カートには4つの三角スケールが入っていました。おそらく前に購入を検討した時、迷ったのかな。
ステッドラー 三角スケール コピーダウン 15cm
同じくオールアルミのステッドラー製なのですが、A列のコピー縮小に対応している“現場の声から生まれた”三角スケールです。例えばA2サイズをA3へ、A3サイズをA4へ縮小すると70.7%の縮尺となりますが、その比率の目盛が元の縮尺の逆サイド付いているんです。A3だと大きすぎるから、A4に縮小して印刷するシチュエーションって、よくありますよね。これは便利...
対応目盛は、A列の70.7%の1/50、1/100、1/200、原寸の1/50、1/100、1/200です。ブラックも格好いい。
新潟精機 SK アルミ三角スケール 快段目盛 建築士用 15cm
メーカー名と目盛のフォントにひかれたのがこちら。よいですね。
シンワ測定(Shinwa Sokutei) 三角スケール 建築士用 B-15 15cm
さらなる玄人感(ただの道具感)にひかれて検討したのがこちら。これもよいですね。
三角スケール、よいです。
一般の施主や建もの好きの方、購入をおすすめします!
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