建もの好き一般人による住宅建築をめぐるメモ|2021年6月〜

タテメモ

新たな価値を加えた築50年の家|渡辺篤史の建もの探訪2021年8月28日

2021年8月29日

毎週土曜の「渡辺篤史の建もの探訪」視聴は、建もの好きのルーティーン。20218月28日(土)は、“新たな価値を加えた築50年の家でした。戸建てリノベーションです。WEBや雑誌などのメディアでは「狛江の住宅」として何度かみたことがありましたが、動画でみるのは初。建もの内の大胆なスクラップ&ビルド、構造やデザイン、施主のライフスタイルとの融合など、トータルとしての完成度が極めて高い、とてもよい家でした。

※掲載画像は番組公式サイトからの転載です

 

2021年8月28日(土)|新たな価値を加えた築50年の家

建もの探訪WEBアーカイブから転載

東京都・生田目邸です。他メディアでは“狛江”と出ていますが、建もの探訪では都止まり。これは影響力を考慮した、ということかしら?
※以下のデータは、番組公式サイトからの転載

  • 完成:2018年11月 ※改修年月
  • 敷地面積:176㎡(53坪)
  • 建築面積:75㎡(23坪)
  • 延床面積:129㎡(39坪)
  • 建築費:2200万円(税込)
  • 坪単価:57万円

築50年超の戸建て住宅のリノベーションプロジェクトです。

建築設計は、須藤剛件さん。
1980年生まれ、法政大学で建築を学ばれたのち、北川原温建築都市研究所やジャムズなど複数の設計事務所勤務を経て独立。2012年にTsudou Design Studio/須藤剛建築設計事務所を設立されています。

個人的には、この狛江の住宅の含め、いくつかのプロジェクトを雑誌やWEBで見たことがありました。さらについ先日、TIME SHARING STAY ASAKUSAを利用する機会があり、おもしろい建ものだったので調べたら、こちらの設計事務所のプロジェクトでした。「居心地のいい家をつくる注目の設計士&建築家100人の仕事」では、完全に見逃してました。笑

★建築事務所サイトから転載(撮影:新建築社写真部)★

須藤剛建築設計事務所/Tsudou Design Studio

浅草のホテル

 

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独立ガレージの屋根ぶち抜き

この住宅で一番驚いたのが、もともとは居住スペースとは独立していた地階のガレージの天井をぶち抜いているところ。すぐ上の、建築事務所サイトへのリンク画像の下が旧ガレージ、上がリビングダイニングです。

他媒体の建築家のインタビューを読むと、「ラーメン構造のためガレージ天井は構造とは関係なかった」ため、このぶち抜きが実現したとありました。

私もこのような形式の古い中古戸建てを多く見学しましたが、屋根を抜くという検討はしたことがないですし、そうできるという説明もされたことはないです。これができると選択肢の幅が広がりますよね。

建もの探訪WEBアーカイブから転載

ガレージ天井、そしてリビングダイニング床は木造です。しっかりとした新しい床が作られており、見た目にもダイナミックで面白い。とても面白い眺めです。

 

デザイン&コンポジションがステキ

★建築事務所サイトから転載(撮影:長谷川健太)★

築50年の戸建てリノベーションですが、しっかりとその経てきた年月を感じさせる構造やマテリアルが巧妙に露出されています。新築では絶対こうもいきません。

ともすると過剰な重みやバランスを欠いたスケールがアクセントとなり、とても現代的なセンスに押し返されて絶妙なバランスが成立しています。

なんという表情豊かな天井でしょう! 手すりもよいです。

建もの探訪WEBアーカイブから転載

私は特別レトロなものが好きなわけではないのですが、ピカピカしすぎたものは苦手です。

新旧の素材と構造の融合、そして鉄筋コンクリートと木造のバランスによる、高レベルのシャレ感。建築家と施主のセンスの良さがうかがい知れます。

 

造作部分のこなれ感がとてもよい

建もの探訪WEBアーカイブから転載

建もの内、特に1階は多くの造作家具が見えます。キッチンも落ち着いたトーンでステキです。天板はモルタルかな?

 

建もの探訪WEBアーカイブから転載

ダイニングテーブルはラウンドで、イスは4脚バラバラ。

いずれも名作揃い...

 

リビングダイニング裏はサニタリーエリアになっていました。バスルームは在来工法による造作。番組中、奥さまが「機器類は、夫婦で世界中から選び出した」と豪語していましたので、もう少ししっかり見たかった!

建もの探訪WEBアーカイブから転載

2階部分は家族の居室。間取りはほとんど変えていないそうですが、天井に歴史を感じる梁がアラワシになっているなど、しっかりとデザインはされています。

階段上のゾーンはとてもゆとりがあります。

あがってすぐのスペースは、オープンなワークスルームとしても使えそうでした。廊下正面のガラスん抜けもすばらしい。光も入るし、とても広く感じます。

 

ハイセンスな施主が、よい不動産&自分たちにぴったりの設計家と出会って生まれてた、とてもすばらしい住宅でした。

それにしても、ガレージの天井が打ち抜けると知った時の施主、興奮しただろうなぁ...

 

<画像転載元>

番組公式サイト|新たな価値を加えた築50年の家

須藤剛建築設計事務所|狛江の住宅

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