ヴィジョン

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私たちの住宅|ヴィジョンについて

2021年8月14日

自分たちの住宅を建てるというのは、私のような一般人にはとても大きなことです。そんなビッグプロジェクトなら、ビジョンやコンセプトがあってもよいでしょう。一人ブレストや夜中の夫妻会議で発散と収束を繰り返し、なんとなく確からしいものが見えてきました。まずはヴィジョンです。

 

ヴィジョンはとは?コンセプトとは?

まず言葉の定義です。正確な意味はともかくとして、ここで使っているのはこんなイメージ。

ヴィジョン=大切にするポイント

プロジェクトによって何を実現したいのか、ということですね。大切にする価値観といってもよいかもしれません。具体的な造形のイメージとは直接関係しないものなので、抽象的な表現になることが多いです。

コンセプト=具体化のための方向性

ヴィジョンをどのように実現するのか。それを方向づける具体的なイメージがコンセプトです。こちらも抽象的な表現で構わないと思いますが、聞いた人の頭に具体的なイメージが湧くことは必要です。もちろん具体的な表現ならなおよいでしょう。

コンセプト
私たちの住宅|コンセプトについて

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我が家のヴィジョン|子育て・親族・建もの

ヴィジョン

究極のビジョンは「家庭円満」なのですが、さすがに大雑把過ぎる気がします。なので、これをもう少しだけブレイクダウンした結果、子育て親族建もの、という3つのキーワードに収束しました。もう少し具体的に説明します。

1.“子育て”に良い影響がある

子育て

現在、私も妻も子育てに関する仕事をしています。その中で感じているのは、0〜8歳くらいにどう過ごすのかが、子どもたちの将来にとても大きな影響を与えると言うことです。我が家の場合はまさに“今”ということになります。

※2021年9月現在、長女5歳&次女3歳

 

子育てをしやすい家事導線や子どもたちの個室確保などではなく、子どもたちの人格形成に良い影響を与える住宅というものを考えたい。

そもそも今のマンション住まいで直面しているような騒音問題はもってのほか。子どもたちの自然な感情表現とそれに伴う身体の動きをおおらかに許容しつつ、どんな状況でも“暮らしを楽しむ”ことができる素地を作ってあげたいと思います。

 

子どもたちと一緒に過ごすことができるのは、あと20年もないかもしれません。
「子どもはそのうちいなくなるんだから、子どものために家を作るなんてナンセンス」とよく言われます。ですが、その10〜20年はどれほど貴重なことでしょう。「子どもがいなくなってからの方が長い」かもしれないけど、単純な期間の比較こそナンセンスだと私は思います。

最近よく思うのが、子育ては最高にクリエイティブな営みだということ。

もちろん「親がいなくても子は育つ」のですが、特に小さいうちは親がやってあげられることは多いですし、日々「親の背を見て子は育つ」とも感じています。

人生を楽しむコツは、どんな状況でも楽しめるメンタリティーだと思います。大事なのは、さまざまな物事に楽しみを見出せる発想力、アイデアを実行に移すことができる行動力、そんな時間を共有できる家族や友人がいること。

子どもたちが親離れして以降に人生を楽めるよう、子ども時代を過ごす住宅が果たせる役割があるのではないか。

私はそう考えています。

 

2.“親族”との付き合いが活性化する

親族とよい関係性や距離感であることは、大人になり、結婚し、子どもができてから、とても重要だと思うようになりました。さらに現在のコロナ禍で他人との往来やコミュニケーションや激減している中、価値観をある程度共有する親族の存在が救いのひとつになっています。

私の親、妻の親、私の姉妹、妻の弟弟、そして子どもたちの従兄弟たちとのよりよいコミュニケーションを促進する住宅を考えてみたい。そもそも今回の予定敷地は妻の実家のすぐ近く。日常的に往来できることを前提として選んでいます。

日常と非日常のどちらでも、親族たちが集い&集いたくなる住宅は、どんな姿をしているでしょうか。

 

3.“建もの”自体による精神的な充足

手段が目的化しているようにも聞こえるかもしれないけど、これはしょうがない。なぜなら、私は建もの好きなのですから...

子どもの頃から、新聞の折込チラシに入ってくる建売住宅の間取りを仔細に眺めて楽しんでいた私。その後、明確に自分が“建もの”好きであると認識したのは、20世紀の終わりごろに「渡辺篤史の建もの探訪」をビデオに取ってまで欠かさず観るようになった頃。今思うと、なぜ建築家を目指さなかったか不思議なほどです。笑

そして今、コロナ禍での外出自粛とリモート勤務浸透(私は週に1回出社するかしないか程度)によって、自宅で過ごす時間は格段に増えました。ということは、これまで自宅の外で適えられていたさまざまなことを、自宅で実現するしかない。

仕事、遊び、刺激、癒し、趣味、勉強、放心、逃避...

これらすべて、しかも家族全員のすべてを、包み込むような住宅でなければならない。そんな建ものは現実的にあり得るのでしょうか。

 

 

ヴィジョンを実現するにはどうしたよいか

どうしたらいいんでしょう。

今のところの結論は、3つです。

  1. よい建築家と仕事をすること
  2. よい依頼をすること
  3. トラブルに粘り強く対応すること

 

がんばります〜

 

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