NHKの「趣味どきっ!」という番組の人気企画のテキストブックです。テレビで紹介された錚々たる暮らしの名人たちの自宅キッチンが雰囲気のよい写真と丁寧な文章で紹介されています。番組で放送された以外の、テーマがたった興味深いコラムもふんだんに収録。テレビとは関係なく、この本だけでも十分に読み応えがある充実の内容でした。
INDEX
紹介されている暮らしの名人たち
購入した2冊は、2019年2〜3月に放送された第一回シリーズと、2021年8〜9月に放送された第二回シリーズ、それぞれのテキストブック2冊です。
登場するのは、まさに“錚々たる”顔ぶれ。住宅建築好きなら誰もが知ってる人気者、中村好文さんもいらっしゃいます。他にも、料理研究家からファンションコーディネーター、蒸留家まで、バラエティ豊かな著名人のご自宅&ごキッチン(?)が紹介されています。
今回買ったのは、以下2冊です。
「人と暮らしと、台所」2020/7/22 →
- 有本 葉子さん(料理研究家)
- 大谷哲也さん、大谷桃子さん(陶芸家)
- 中村好文さん(建築家)
- 森百合子さん(北欧ジャーナリスト)
- コウケンテツさん(料理研究家)
- 山崎宏さん、山崎瑞弥さん(米農家)
- 武井義明さん(編集者)
- 高山なおみさん(料理家・文筆家)
「人と暮らしと、台所 ~夏」2021/7/26 →
- 高橋みどりさん(スタイリスト)
- 野村友里さん、野村紘子さん(料理人)
- 樋口直哉さん(料理研究家・作家)
- 徳田民子さん(ファッションコーディネーター)
- 渡辺有子さん(料理家)
- 阿部勤さん(建築家)
- 江口宏志さん(蒸留家)
- 山本祐子さん(イラストレーター)
- 瀬尾幸子(料理研究家)
キーカラーを定めたファッショナブルなキッチン
徳田民子さんのキッチン。
少しレトロな正方形のタイルを壁面に敷き詰めた、ともするとレトロとも言える台所。色の選び方や、業務用ぽいカウンターと吊り戸棚、そしてツール選びのセンスによって、誰がどう見てもオシャレで洗練された雰囲気になっています。
キーカラーをブルーと定め、タイルだけでなく細々としたキッチンツールにもそのルールを徹底しているところは参考になる〜
吊り下げ上手の“大賑わい”なキッチン
住宅関連の多くのメディアに登場している、陶芸家の大谷哲也さん桃子さんのお宅です。
特に大量の食器の収入棚が特集されることが多いですが、私が気になったのは台所周りの吊り下げ収納。
うまくやらないと、ただただ雑然とした印象になってしまいますが、こちらのキッチンはとにかく楽しそう。美味しい料理が生み出されそうな雰囲気に満ちています。
あれこれ参考にしたい生活感あふれる魅力的な場所です。
DIYの作業台は広々&可動の優れもの
料理研究家の樋口直哉さんの台所にあった、作業台です。
見るからにDIYな雰囲気ですが、これがとても使い勝手が良さそう。サイズ感が気になります。
いろいろな用途で使えそうな台上はもちろん、注目すべきは台下。日常使いの調理用品がゆとりをもって収納されています。
これは使えそう。
200%美味しそうなシューマイと夏野菜の土鍋蒸し
「人と暮らしと、台所」は、レシピも大充実。いくつかみたテレビ放送では詳しい紹介はなかったのですが、たまたまかな?
しっかりと“使える”詳しさのレシピと写真、そして魅力的なメニューの数々。レシピ本として使えるレベルです。
その中でも特別美味しそうだったのが、料理研究家・瀬尾幸子さんの「シューマイと夏野菜の土鍋蒸し」これは間違いないやつ。早く食べたい。
コラムがいちいちおもしろい
キッチン紹介だけでなく、さまざまな読み物も充実しています。
その中でも、「台所の100年史」は名作でした。キッチン&ダイニングを切り口にした日本の近代史という趣。台所クロニクルです。
時代とともに変化し続けてきた、日本の家族の台所。
ポストコロナの新しい姿を、我が家も模索しています。
おしまい
我々の新築プロジェクトでいよいよプラン検討がはじまり、キッチン周りの検討のために慌てて購入した「人と暮らしと、台所」ですが、とても楽しい&役にたつ内容でした。
この値段だったら、もう少しページ数が欲しかったなーと思いますが、ひとつひとつの紹介方や写真はかなりハイクオリティ。資金潤沢な(?)NHK出版&テレビ放送連動ならではの良書です。
図書データ
書 名 人と暮らしと、台所 →
発行元 NHK出版
発行日 2020年7月22日
価 格 1210円(税別)
頁 数 112P
書 名 人と暮らしと、台所 〜夏 →
発行元 NHK出版
発行日 2021年7月26日
価 格 1430円(税別)
頁 数 112P
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