基本構想

家づくり 計画 設計

設計打ち合わせ-2|ベースプラン検討、ほか

2021年9月20日

2回目の設計打ち合わせは2021年9月上旬。住宅ローンの本審査はなんとか満額で通過して、ある程度プロジェクトの実現性がました段階での開催となりました。(マンションの売却がまだまだ見通しはたっていませんが。)今回は我が家に建築家を招いての実施です。

 

打ち合わせ場所は自宅

中古マンションリノベーション

この日の打ち合わせは、我が家で行いました。いくつか模型があると聞いていたので荷物運搬が大変かなと思いましたが、我が家の雰囲気や持ち物を確認する意味でも「ぜひご自宅で」とのことでした。

  • 場所:自宅
  • 参加者:設計事務所2名、妻、私

まずは簡単に自宅を案内してから打ち合わせスタート。玄関に登場した段階から、段ボールで作った自作のオカモチ(!?)に入っているだろう模型が気になっていたので、ドキドキしながら席につきました。

 

基本構想3案(平面図&模型)が登場!

打ち合わせ開始。

早速登場したのが、模型たち。今回準備してくださっていたのは、1/100の敷地周辺模型&1/100住宅模型(3案)と、1/50の住宅模型(3案)です。(バカでかい)専用のDIY段ボールオカモチから未来の我が家候補が登場した時は、とても興奮しました。

周囲(妻&建築家)にはバレないよう平静を装ってみましたが、どこまで隠せていたか自信がありません。

まだ見ぬ我が家の模型を前に、アイデアやディテールについてあれこれ語り合う。こういうことがしたかったんです私は。すでに感無量...

ちなみに模型に加え、1/100の平面図と立面図もありました。

A案

基本構想(回廊案)

A案|1/100模型

A案は、1階がほぼワンルームで外周をぐるりと内回廊が囲み、2階テラスも建ものをほぼ一周している、“回廊案”でした。

ほぼスクエアな基礎からレベルが上がるごとに少しずつボリュームを減らしていくような、マウンテンな安定感のある姿です。

北側に建ものを寄せて、屋内からも2階テラスからも存分に眺望を楽しめる、この土地を選んだ理由をストレートに尊重されたプラン。庭は南側にとられています。

 

B案

基本構想(レイヤー案)

B案|1/100模型

B案は、南北に1+3の建ものを並行に並べた"レイヤー案"でした。この写真だとわかりませんが、1+3の1は屋根ありの外廊下で母屋とつながる、独立性の高いワークルームです。

初回にこちらから出したワークルームのイメージには一番近かったのがこの案です。敷地北側に東西いっぱいに設置した平屋がすべてワークスペースで、働きながら&勉強しながら大眺望を楽しめるプラン。母屋の真ん中のレイヤーはキッチン&浴室で、両脇はポリカーボネートを使いサンルームのような風情です。そこでどのように過ごすかイメージすると、とてもドキドキしてくる可能性に満ちた提案。

専用階段をあがったところにある主寝室の独立性も、魅力的でした。

 

C案

基本構想(三棟案)

C案|1/100模型

C案は、高さの異なる3つの建ものを連結し、その中央に長方形の吹き抜けを控えめに設けた"三棟案"でした。せん階段にあわせて飛び出した半円のボリュームがかわいい...

サニタリー、ダイニング&キッチン、ワークスペースを三棟それぞれに割り振った1階。明確な仕切りはなく、床材や天井レベル、構造の柱で曖昧に区切るプランです。模型と平面図にデフォルトで設置されていた、吹き抜け部分の大型インナーカーテンが最高で、その存在感や、玄関からの風景をイメージして悶えました。

庭は南北にひとつづつ。眺望が楽しめダイニング&キッチンとアクセスのよい北庭。陽当たりがよく植物がよく育ちそうな南庭。どのように使い分けるか、いろいろとイメージが膨らみます。

 

打ち合わせ時間は、3時間弱

模型と平面図を前に、各プランについて説明を受け、初期の要望がそれぞれどの程度叶えられているのかなどを確認。

その後、それぞれのプランについて良いところ、気になるところ、ディテールの質問などをしていると、あっという間に3時間近く経過していました。特に打ち合わせの時間は決めていなかったのですが、こんな感じで大丈夫なのかな?

 

マクロとミクロ、コンセプトとディテールを行ったり来たりしながらするとりとめのない会話。曖昧さを許容しながら徐々に前に進んでいく、プロジェクトの初期段階ならではのこの感じは、何回体験しても楽しいですね。

逆に、「いつか終わる」ということを強く意識していしまい、少し寂しくもなってしまいました。センチメンタルが過ぎます。笑

 

 

そんな早過ぎる感傷は傍に置いておきましょう。

そんなことより、この日の打ち合わせでお目見えした基本構想(ファーストプラン)をふまえ、このあとどの方向性で進めるのか、そもそもこの建築事務所とプロジェクトを進めるのか、いくつかの重要な決断をすることになります。

 

 

実はすでに結論は出しているのですが、その内容はまた別の記事で。

 

 

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