東京国立科学博物館

建てメモ

国立科学博物館の日本館(重要文化財)をまじまじと眺めてきた

上野公園にある国立科学博物館の日本館は、現在の本館ができるまでは本館だった日本館。ネオ・ルネサンス調の建ものは国指定の重要文化財に指定されています。

いつもは本館で力尽き、建ものはもちろん日本館の展示物もしっかり眺めたことはないのですが、今回たまたま子ども無しで訪れる機会があったため、まじまじと眺めてきました。

 

1931年(昭和6年)建築、築90年!

東京国立科学博物館

日本館=旧東京科学博物館本館は、1931年(昭和6年)に完成しました。関東大震災による震災復興のひとつの象徴であったといいますが、ネオ・ルネサンス調の荘厳な外観&内観は、築90年を超えたいまでもとてつもなく魅力的。

さぞかし有名な建築家が手がけたのだろうとおもいましたが、文部科学省の大臣官房建築課の設計によるものだとか。

 

東京国立科学博物館

中央ホール上や階段にあるステンドグラスは、日本初のステンドグラス作家と言われる小川三知(おがわさんち)さんのアトリエで製作されたもの。色鮮やかなガラスの輝きとどこか力の抜けた可愛らしい図案は、壁面の装飾に負けず劣らずの存在感を放っています。↓の紹介記事がおもしろかったので、ご参考。

小川三知のステンドグラス

 

 

日本館は飛行機!

国立科学博物館

「上野 文化の杜」Webサイトから転載

そして、この日本館の隠れた特徴が、上空から見た形!

わかりますか? そう、飛行機の形になっているんです。建築当時の科学技術の最先端の象徴だったのが飛行機で、その形を科学館の象徴である本館に取り入れているんです。なんともユーモアのあるプロジェクトじゃないですか。

こういうの大好きです。

 

重厚感のある階段と贅沢な装飾

東京国立科学博物館

材質はよくわかりませんが、鈍くゴールドに輝くデコレーションがそこかしこに。

東京国立科学博物館

いちいち分厚い壁、重厚な石造の階段、アイアンの手すり、ドラマのロケに使われるというというのもうなづける圧倒的な存在感です。

 

東京国立科学博物館

中央ホール1階の床もすばらしいです。

タイル使いはまったく自邸の参考にならないけど(笑)、こういう建ものがずっと残って欲しいと思います。

 

国立科学博物館とその周辺(おまけ)

オオカミの剥製。意外とかわいいお顔。

 

東京国立科学博物館

地球間の剥製ルームには、かつて動いていた世界の動物が120〜130体ほどいらっしゃいます。大迫力の人気ゾーン。

 

東京国立科学博物館

日本館のツバキ。

 

東京国立科学博物館

エントランス脇のデゴイチ!

 

上野動物園近くにあるトーテムポール。

 

こういう建ものをみると、重要文化財の建もの探訪をしたくなりますね。同じ上野公園にある東京国立博物館本館も重要文化財です。次はこれかな。

 

その他、住んでいるエリア近くにある重要文化財はこのあたりが参考になりました。橋はいいですね。

 

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