一般の建もの好きのルーティーンの一つに、毎週土曜の「渡辺篤史の建もの探訪」視聴があります。朝4:30放送という凄まじさのため、録画が必須。我が家では過去半年分くらいはアーカイブが残っていますが、なんとなく過去分を眺めていたら2021年1月23日(土)が改めて気になったのでメモ。“最小限の壁がつくる立体ワンルーム”です。家族が暮らすおおらかで開放的なよい家でした。我が家はもう少し区切りたいな(特にワークスペース)と思いつつ。
※掲載画像は番組公式サイトからの転載です
2021年1月23日(土)|最小限の壁がつくる立体ワンルーム
埼玉県さいたま市・天笠邸です。
※以下のデータは、番組公式サイトからの転載
- 完成:2019年8月
- 敷地面積:135㎡(41坪)
- 建築面積:69㎡(21坪)
- 延床面積:117㎡(35坪)
- 建築費:-
- 坪単価:-
建築設計は、齋藤和哉さんです。
東北工業大学の工学部建築学科卒業および同大学大学院工学研究家建築専攻を修了されています。「八木山のハウス」で、いくつかの賞を受賞されているようです。
“最小限の壁がつくる立体ワンルーム”は、建築事務所の公式サイトでは「浦和のハウス」として紹介されていました。
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渡辺篤史の建もの探訪|住宅建築好きはみんな大好き(住宅紹介リストあり)
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ひと繋がりのおおらかな導線と構造
大きな箱に切妻屋根がのっかったシンプルな形状(よくみると奥にぴょこんと飛び出しているところはあるけど)。
この住宅の特徴は、手前と一番奥を端から端まで貫く土間空間。手前は主に玄関スペース、奥はキッチンです。その間に、家族のリビングスペースとトイレと収納、そして2階へと続く階段があります。
1階と2階のあいだには、広々とした納戸スペースが。天井は高くないけれど、ごろごろしてくつろげるくらいの余裕はありますね。
2階はざっくりクローゼットと主寝室、さらに一番奥に将来の子供部屋(?)と3つの区画にわかれていますが、しっかりとは囲まれておらずかなり開放的な作りになっています。
大前提として「ローコストであること」が設計時の条件であったようなので、その影響が大きいのでしょうが、かなり思い切ったプランだと思いました。我が家は夫妻姉妹という4名なので、ここまで思い切ったことはできないなーと思いますが、子どもが小さいうちはとても過ごしやすく楽しい間取りだと感じました。あらゆる方向から光が入ってくるのもよいですね。
キッチン土間の両サイドが、よい感じ
1階奥のキッチン土間の両脇は、それぞれ箱から飛び出した盲腸スペース。正面から向かって右側は、水回りです。うちの妻が絶対条件にあげている洗面シンク×2ですね。こういうことか。
そして左側はなんでもないフリースペース。リモートワークの作業場などによいかもしれませんが、ちょっと明るすぎるような気もします。もういっそ温室として、グリーンだらけにしてしまっても面白そうだなと感じました。
外観も内部天井付近の印象も、さながら船のようです。
シンプルなだけではないダイナミックさも内包した、とてもおもしろい建ものだと思いました。もしかしたら、ライフステージにあわせて工事しながら住みこなしていくようなイメージなのかもしれません。
おおらかで子どもが楽しそうな、とてもすばらしい住宅でした!
<画像転載元>
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